フェルゼンテルメ(Felsen Therme=岩魂の湯)は、ヴァルスの険しくアルカイックな山肌に、なかば食い込んだような形で建つ。建築工学 MEISTERSCHULE ROLAND RAINER。ペーター・ズムトーの設計により、13年の歳月を費やして86年に竣工したこの温泉浴場は、地元の石切り場から切り出された6万枚もの片麻岩や珪岩による構造壁と、コンクリート、ガラスから成る。建築工学 Charles Rennie Mackintosh: Meister der Innen Kunst 2 Haus eines Kunstfreundes。まるで大きな1つの岩盤をくり貫いたようなつくりて、屋内と屋外の大浴槽を中心として、工夫を凝らした4つの小さな浴室、スチームバス、瞑想室、シャワー室、いくつかの休憩室が配置されており、計150人収容という規模だ。2022年版 日本建設機械要覧。フェルゼンテルメの意義は、ヴァルスの「石と湯」を体感してもらうことにある。Pier Luigi Nervi: 建築の美と技術。視覚、嗅覚、聴覚、触覚、